墓じまい・改葬について考え始めたとき、
「調べてみたものの、いつ始めたらよいのかわからない」
と感じることは、決して珍しいことではないと思います。
手続きの情報や費用の話を目にするうちに、
かえって考えがまとまらなくなってしまうこともあるでしょう。
この記事は、
考えを穏やかに整理するための、
ひとつの材料としてお読みください。
改葬を考え始めたとき、迷うのは自然なことです
改葬は、単なる事務的な手続きではありません。
ご家族の気持ち、
これまでお墓を守ってきた経緯、
今後の管理や負担、
費用や時期のことなど、
いくつもの要素が重なります。
そのため、
「今決めてしまってよいのか迷う」
と感じるのは、ごく自然なことです。
迷いがあること自体が、
判断ができていないという意味ではありません。
「何から始めればいいのか」で立ち止まることもあります
改葬について調べ始めると、
- 手続きの流れ
- 関係する窓口
- 石材店やお寺とのやり取り
など、さまざまな情報が目に入ります。
その結果、
「どこから手を付けるべきなのか」
わからなくなってしまうことがあるかもしれません。
情報が多いほど、
考えることも多くなりがちです。
改葬のタイミングを考えます
改葬は、
すぐに結論を出さなかったからといって、
ただちに生活に不利益が生じたり、
選択肢が一気に狭まったりするものではありません。
ただし、年齢や体調などの変化によって、
判断の負担が大きくなることはあります。
そのため、ご自身やご家族の状況に応じて、
考えるタイミングを見極めることも大切です。
一度立ち止まり、
- 何に不安を感じているのか
- どこが一番負担になっているのか
を整理することで、
その後の進め方が見えやすくなることもあると思います。
考えを整理するときに意識しておきたいこと
改葬について考える際、
次のような点を書き出してみると、
頭の中が少し整理しやすくなるかもしれません。
・なぜ改葬を考え始めたのか
・誰が関わることになりそうか
・自分が負担に感じていることは何か
「まだわからないこと」があっても、焦らなくて大丈夫です。
一人で抱えなくてもよい場面があります
改葬を進める過程では、
- ご家族との話し合い
- お寺や石材店とのやり取り
- 手続きの段取り
など、整理が必要になる場面が出てくることがあります。
そのようなとき、
誰かに話すことで考えが整理できたり、
進め方が見えやすくなったりすることもあると思います。
実際の改葬では、
書類作成以外の「現場での調整」が必要になる場面もあります。
そのような点については、別の記事で整理しています。
→記事:墓じまい・改葬で意外と大切な「調整」の話|役所・寺院とのやり取り
まとめ|改葬を考え始めた方へ
改葬は、
落ち着いて考えることが大切な手続きと言えます。
迷っている状態も、
何も進んでいないわけではありません。
考え始めた時点で、
すでに一歩は進んでいます。
ご自身のペースで、
無理のない形で進めていくことを大切にしていただければと思います。
墓じまいの申請については、以下の記事で書いています。

当事務所のご案内
当事務所(行政書士やまおか事務所)では、
墓じまい・改葬に関するご相談について、
状況の整理から、必要な手続きの確認まで、
落ち着いて進めることを大切にしています。
事務所の詳細は、以下のとおりです。
【事務所】
行政書士やまおか事務所
横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル507
行政書士 山岡 希美香
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